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大切な中素材コットン・木綿


 
 
■□ 木綿が来て約1200年 □■


日本に木綿が入ったのは、延歴18年(799年)の事。 三河の国・天竹村(西尾市天竹町)に漂着した、異国の若者が綿の種をもたらした。 徳川光圀の「大日本史」に記されている。
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■□ 日本の綿 □■


延歴18年799年以前にも各地の文献に綿という言葉があるが、これは絹の繭を綿状にしたものらしい。
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■□ 日本の綿と、菜の花の沖。 □■


日本の綿作りは、799年以降、大阪府下や、愛知県下を中心に各地に広がった。 人々はそれまでの麻や楮と違った、暖かい繊維を手に入れた。 司馬遼太郎の歴史小説「菜の花の沖」にも、木綿の栽培が登場する。 北前船は、綿製品の流通に重要な役割を果たし、復航の積荷、北海道の「にしんかす」は、 綿や藍染めの藍の大切な肥料だった。
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■□ 綿花の起源 □■


木綿と人間の関わりは、紀元前6,000年にさかのぼる。 メキシコのテワカン渓谷より、紀元前5,000年に使われた綿花が発掘され、 モヘンジョダロの遺跡から紀元前3,000年頃の、銀壷に付着した綿布が発見されている。 紀元前800年頃、インドで書かれた「マヌ法典」に、綿織物が載っている。
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■□ ヨーロッパ人が始めて綿花を見たのは? □■


紀元前327年に、アレキサンダー大王がペルシャをへて、インドにまで遠征した時。 この時の提督ネアルクスの日記に、「インドには羊毛の如き実をならせる樹木が有る」 と書かれている。
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■□ コットンの語源 □■


COTTONは、アラビア語のQUTUN(クゥトン)が語源。 古代アラビア商人が、インドから木綿を西に広げて行った為。
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■□ 羊の木 □■


ドイツ語で木綿はBAUMWOLLE・羊の木。 北欧諸国では、この流れの言葉が使われる。
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■□ 色の変る、綺麗なコットンの花。 □■


コットンはハイビスカスや芙蓉と同じ、あおい科で、美しい花が咲きます。 開花1日目は白か、ごく淡い黄色、やがてピンクに変り、濃い紅色になります。
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■□ コットンボール □■


花が落ち、その後子房が成熟し、コットンボールと呼ばれる朔(さく)を形成する。 やがて成熟した朔はさけて、白い柔らかな綿の繊維があふれ出ます。 アメリカンフットボールのコットンボールは、コットンの産地で開催されるから。
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■□ コットンの微細構造 □■


コットンの断面は中空で、扁平なよじれた繊維です。 第2次細胞膜は、フィブリルと呼ばれる微細な繊維が、らせん状にならんだ20〜25の薄い層から構成されています。 電子顕微鏡で数千倍に拡大すると、無数の細かい層で形成された構造を見ることが出来ます。
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■□ コットンの種類 □■


@繊維が長くて細いもの:エジプト綿の仲間が代表
A2,2〜3cmの中繊維:アメリカ綿の仲間に代表される、世界の綿花生産の90%以上を占めます。
B太くて短い繊維:デシ綿ともいう、インド綿・アジア綿の仲間。ふとん綿に使われ、日本で昔から栽培されたのは、この仲間です。
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■□ 赤ちゃんの肌の柔らかさ □■


コットンは、肌ざわりのよい繊維です。デリケートな肌もやさしく包む、天然繊維です。 綿の繊維は、柔らかく弾力性があり、先端が丸みを帯びて柔らかく、肌をチクチクさしません。
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■□ パチパチしない。 □■


木綿と人の肌の帯電序列が近いのと、 綿繊維は電気抵抗が低く、水分を良く吸うので、静電気の不愉快なパチパチがありません。
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■□ 天然のエアコン、コットン。 □■


植物繊維のコットンは、水分を吸ったり、発散させる性質があります。 コットンをはさんで温度差が出来ると、内側の湿気を吸取って、外へ発散します。 しかも、水分を発散する時、気化熱を奪って、周りの温度を低くします。 これがコットンの爽やかな感触の秘密なんだ。
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■□ 暖かいコットン・刺子 □■


昔、東北地方で美しい刺子の技術が生まれました。 厳寒の冬を少しでも暖かく過ごしたいと、麻の着物に、貴重品だった木綿の糸を 刺したものです。
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■□ 食べるコットン □■


綿の種には、37〜38%の高たんぱく質が含まれています。 綿実油の他に、パンやクッキーの食品化の研究が進められています。
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■□ コットンは大気を浄化する。 □■


地球上の綿畑で、18億トンの二酸化炭素を吸収し、13億トンの酸素を生み出しています。 コットンは、太陽と水と空気があって、人が土地を耕し続ける限り、年に1回ずつ 収穫を上げることが出来ます。
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■□ コットン、木綿のふとん □■


日本のふとんの代表選手「木綿ふとん」は、こんな素敵なコットンを使ったふとんです。 天気の良い日に干したおふとんに包まるなんて、最高ですね! 木綿の中綿にも、いろんな種類があるので、良い綿を選んでくださいね。
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■□ ふとん綿の産地、インドを旅して。1 □■


日本のふとん綿、特に敷ふとんに適しているのが、インドのデシ綿。 これはインド北部の砂漠状の地域で作られる。 これらの地帯では、デシ綿以外に適した作物がなく、勿論無農薬で自然に栽培されている。 現地の貴重な換金作物で、ラクダに乗せて、綿花が集められる。 集められた綿花は、セリにかけられ、女性達の手で選別され、葉ゴミが落とされる。 この中から更に良い綿花を選び、大切にふるいにかけられた綿が、「マハラジャ」の名前で、 日本で販売される。
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■□ コットン・メキシコ綿 □■


掛ふとんに使う、メキシコ綿、アメリカ綿は、マイクロ5アップの弾力性の有るものを選ぶ。 プレスされて日本に運ばれたこれらの綿のベール(包み)を開くと、押さえつけられた綿がボンとはじけて膨らむよ!
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■□ 参考文献 □■


木綿・コットンについては「なぜ木綿・綿製品の商品知識」日比暉著 発行:財団法人日本綿業振興会に詳しい。
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