株式会社カメックス
TEL:03-3916-6161

TOKYO@KAMEX.CO.JP
 

真実を求めてインテリアと交差する

 あの東急ハンズだから何かあるとにらんでいたのだが、やっぱりやってくれちゃったのである。KAMEX製の折り込み型クッション「OH! ふとんクッション」が、第2回ハンズMDコンテストでグランプリを受賞したというのだ。正確にいえば、この賞はユニークな商品を発掘したハンズ社員に贈られるもので、正式な受賞者は渋谷店のK氏。そして、このK氏のおメガネにかなったクッションを開発したのがLISA・KAMEXというわけなのである。

 話がちょっとややこしくなったけれど、LISAはKAMEXの戦略部門として位置付けられている。新しい時代のトレンドに敏感に反応しながら、新たなニーズを掘り起こしていく。そのための商品企画・開発・販売も手がけていくけれど、同時により広い意味での情報ネットワークの構築拠点としても活用していきたい。ま、言ってみれば、すぐにビジネスに結びつくかどうかよりも遊び心を大切にして、新規ビジネスの芽を育てるためのセクション。ふとんづくりをゴハンとすれば、こちらはオカズという意味合いが強い。

 LISAは、Live In Space Artの略称である。なんとなく雰囲気は伝わると思うが、LISAの狙いは、KAMEXの事業をふとんづくりからインテリア空間のコーディネイトへと広げることにある。ターゲットは、20〜25歳。ゆくゆくは30代までも含めて、自分らしいライフスタイルにこだわりをもつ人々に楽しんでもらえるような付加価値商品を創造していきたいと考えている。
 




 
スタート当時は、やはりふとんづくりのノウハウを生かして、“ふとん革命”にチャレンジした。斉藤社長によれば、「ふとん柄にストライプを持ち込んだのはウチが初めて」「ふとんメーカーとしてDCブランドを出したのもウチがはじめて」「柄をなくしてカラーにしたのもKAMEX」ということになり、現在は当たり前になってきたふとんのファッション化に先鞭をつけたのは、何を隠そう、LISAだったというわけなのだ。

 もちろん、ふとん革命だけでは満足できない。開発商品は、カーテン、ベッドカバー、クッション、ソファーなどに広がり、そのうちの「OH! ふとんクッション」(現在名「ブランケットクッション」)が東急ハンズに高く評価されたことは冒頭で述べたとおり。

 そのハンズからは現在、ソフトリビング商品の開発の依頼を受けているし、LISA自身はカップ類、小物類、パジャマなどの衣類、そしてインテリア全般へともっと貧欲に手を広げていく方針だ。あ、そうそう、それに『ミント・サラダ』というブランド名で
展開するトータルな商品構築も忘れるわけにはいかない。